ソロクト・楽生院訴訟
ハンセン病市民学会 シンポジウムのご案内
旧植民地・旧占領地のハンセン病問題 ―検証会議元委員の発言―
ハンセン病問題に関する検証会議は、2005年3月、厚生労働大臣に最終報告書を提出し、植民地朝鮮・台湾のハンセン病患者は、隔離と民族差別の二重の被害を受けたことを明らかにしました。しかし、韓国小鹿島(ソロクト)の原告による補償請求訴訟東京地裁判決は敗訴し、勝訴した台湾楽生院判決は国が控訴をして、裁判による解決は遠のきました。その後、判決を問題とする世論及び日本、韓国、台湾の支援者による解決を求める声は高くなり、ついに厚生労働省は、2月1日にハンセン病補償法の改正を議員立法として成立させることにし、補償請求後死亡した人を含めて国内の最低保障と同額の800万円を支払うことにしました。戦争責任を巡って冷え込んだアジアとの関係の中で、国境を越えた市民の力でハンセン病問題での戦後補償が一歩前進できたことは画期的なことです。しかし、1月21日東京でのシンポの日にも2人の原告が亡くなり、ソロクト原告のうち26名の方が死去されるなど、改正法が成立しても補償対象者の認定など速やかに解決しなくてはならない問題が残されています。
私たちは、この時期にこそ、ハンセン病補償法によって何が解決でき、何がなお課題として残っているのかを考えてみることが必要です。大きな成果でもあった「らい予防法廃止」「熊本地裁判決勝訴」が長い歴史の一里塚でもあることを教訓としている私たちにとって、補償金の解決によってすべての懸案が解決したと思いこむことが過ちであることを知っているはずだ
からです。
昨年12月12日、検証会議元委員全員が連名で、厚生労働大臣に韓国・台湾をはじめとする旧植民地で隔離されたハンセン病患者に対し、日本国内と同等の補償を早急に実施するよう、要望書を提出致しました。それは、最終報告書を提出し、検証会議が解散しても、元委員の役割が決して終わらないという自覚の下になされた行動でした。私たちは、旧植民地・旧占領地のハンセン病問題の解決なくして日本のハンセン病問題は終わらないとの認識に立ち、検証会議委員の方達と一緒に、このシンポジウムを通して、旧植民
地・旧占領地におけるハンセン病隔離政策の被害の実態をさらに検証し、差別の連鎖を断つという視点を深めながら、被害救済において新たな差別を再生産しない責任を果たしたいと考えております。
市民学会の会員だけでなく、広く皆様のご参加とご協力をお願い致します。
参加費、参加予約とも無用です。
【日時】2月25日(土) 13:30〜17:00
【場所】京都市国際交流会館イベントホール
京都市左京区粟田口鳥居町2-1 (075-752-3010)
アクセス :地下鉄東西線蹴上駅下車 http://www.kcif.or.jp/jp/footer/05.html
※入場無料
【後援】ネットからすま
【開会行事】13:30〜13:50
主催者挨拶・趣旨説明 訓覇 浩氏(ハンセン病市民学会 共同代表)
後援者挨拶
【第一部】13:50〜15:20
基調報告 金平 輝子氏(元ハンセン病問題検証会議座長)
活動報告(1) 浜崎 眞実氏(カトリック神父・ハンセン病市民学会運営委員)
活動報告(2) 渡辺 毅氏(ネットからすま事務局)
ビデオ上映 「ソロクト・楽生院 日本が残したハンセン病隔離政策」
【第二部】15:30〜17:00
シンポジウム
コーディネータ
原田 恵子氏(ハンセン病支援センター・ハンセン病市民学会運営委員)
パネリスト
金 泰九氏(長島愛生園入所者・ハンセン病市民学会運営委員)
藤野 豊氏(近現代史研究者・ハンセン病市民学会事務局長)
大槻 倫子氏(ソロクト・台湾訴訟弁護団)
【関連行事】
ハンセン病問題に関するパネル展
撮影:竹下 正信さん
日時 2006年2月5日(日)14:00〜18:00
場所 菊池恵楓園恵楓会館(熊本県菊池郡合志町大字栄3796 TEL:096-248-1131 (代))
[交通案内]
バス:交通センターから菊池行き、再春荘前下車徒歩5 分
熊本電鉄:上熊本駅(JR鹿児島線接続)または藤崎宮駅から再春荘前徒歩5分
自家用車:再春荘、菊池恵楓園または農業公園を目標
※入場無料
13:00 開場
14:00 開会
主催者挨拶: ハンセン病市民学会共同代表 内田博文氏
歓迎挨拶: 菊池恵楓園入所者自治会
14:10
検証会議元副座長……… 内田博文氏
14:50
基調報告2 「日本の旧植民地・旧占領地のハンセン病政策」
検証会議元委員・市民学会事務局長… 藤野豊氏
15:30 休憩
15:40
ディスカッション
コーディネータ………… 未定
参加者検証会議元副座長・市民学会共同代表………内田博文氏
小鹿島更生園・台湾楽生院補償請求弁護団事務局長
市民学会運営委員………国宗直子氏
熊本大学教授・市民学会事務局…………小松裕氏
検証会議元委員・市民学会事務局長………藤野豊氏
18:00 終了
総合司会ハンセン病市民学会事務局遠藤隆久氏
| 主催 ハンセン病市民学会 お問い合わせは事務局まで 〒862-8680 熊本市大江2-5-1 熊本学園大学 遠藤隆久研究室 (電話)096-364-8920 (FAX)096-372-0702 (e-mail)endoh@kumagaku.ac.jp ※ なるべく、FAXかe-mailでお尋ね下さい。 |
日時 2006年1月21日(土)13:00〜17:00
場所 多磨全生園公会堂(東京都東村山市)
※入場無料
総合司会:遠藤 隆久氏(予定)
13:00 開会
主催者挨拶:ハンセン病市民学会共同代表 神 美知宏氏
歓迎挨拶:多磨全生園自治会会長 平沢保治氏
13:15
問題提起……検証会議元座長 金平輝子氏
13:40
基調報告1 ソロクト・楽生院訴訟の現状と国の対応
…… 小鹿島更生園・台湾楽生院補償請求弁護団
赤沼康弘氏
14:00
基調報告2 日本の旧植民地・旧占領地のハンセン病政策
…… 検証会議元委員・市民学会事務局長 藤野 豊氏
14:30 休憩
14:40
ディスカッション
コーディネータ
…… 検証会議元委員・真宗大谷派同和推進本部
訓覇 浩氏
参加者
…… 検証会議元委員・全療協事務局長 神 美知宏氏
検証会議元委員・全原協会長 谺 雄二氏
検証会議元委員・朝日新聞編集委員 藤森 研氏
検証会議元委員・毎日新聞論説委員 三木賢治氏
(ディスカッションの予定)
三木さんよりソロクト訪の際の報告20分
藤森さんより楽生院訪問の際の報告20分
谺さんより発言 10分
神さんより発言 10分
この後4人でデスカッション 16:40 閉会