ソロクト・楽生院訴訟

国立ソロクト病院院生声明



 人間の尊厳を無視した裁判所の決定に憤慨する!

 日本東京地方裁判所民事3部は私達が提起したハンセン病補償請求棄却取消訴訟において理解し難い原告敗訴の判決を下した。

 私達は、人間の尊厳を踏みにじり、すべての人は法のもとにおいて平等であるという基本原則さえ無視した判決に憤慨せざるを得ない。


裁判所は人間の尊厳を守る最後の堡塁であるはずだ!

 隔離政策による全ての被害者を補償対象にする補償法の立法趣旨さえ理解していない非常識な結果に対して、日本の裁判所は果たして人間の尊厳を守っているのかが疑問である。


日本政府は厚生労働省の告示を直ちに改正せよ!

 私達は日本の植民地支配のもと、ソロクト更生園に強制収容され、日本国内の療養所入所者と同じ人権侵害を受けており、断種の強制、神社参拝、非人道的な監禁など人間として耐え難い苦しみを受けてきた。
 
 そして、今もなお残されているハンセン病に対する根深い偏見と差別により、私達だけでなく、愛する家族と親戚さえも社会から見捨てられている悲惨な現実の中に置かれている。私達はいまだに当時の日本政府による強制隔離政策の影響を受けている。

 日本政府はこのような事態に対して責任意識を持っているのだろうか?今回の判決結果が出るまですでに原告は19人死亡している。日本政府は被害者が皆痛恨の思のまま亡霊になるまで待つつもりであろうか?



私達は日本政府と議会に対して次のことを要求する!

日本政府は台湾楽生院判決の結果に対して控訴を断念し、厚生労働省の告示を一日も早く改正して被害者を救済せよ!

日本の議会は補償法制定当時において、隔離収容によるすべての被害者を補償対象に定めた旨を明確にせよ!

私達は日本政府の早急な責任ある対応を願いつつ、私達の権利を回復するまで全力で戦うことを決意する。

 国立ソロクト病院院生自治会長外700名(2005年11月1日)

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