第2回沖縄県ハンセン病証言集編集委員会

第2回 沖縄県ハンセン病証言集編集委員会   
 

第2回沖縄県ハンセン病証言集編集委員会


 第2回沖縄県ハンセン病証言集編集委員会が8月27日に国立療養所宮古南静園で開かれました。同委員会は、沖縄ブロック2園自治会が2002年3月と同年10月からそれぞれ進めてきた入所者聞取調査で採録された証言記録を編集・刊行するにあたり、沖縄県から補助金をえて今年4月に発足しています。2006年3月に『資料編』が、また2007年3月に各園1冊の『証言編』が発刊される予定です。委員長は『椎の川』(朝日文芸文庫)の著者大城貞俊さんです。今回は宮古開催となり、沖縄から参加の委員らは同日午前便で那覇を出発し、宮古空港到着後、ファミリーレストラン「ばっしらいん」で昼食をとり、宮古南静園に到着、午後1時から会議がはじまりました。レストランの店名は宮古方言で「忘れられない」という意味とのことで、編集委員会はそのように有意義なものでした。

 会議では『資料編』の内容について議論されました。『資料編』は法令・議事録・その他諸資料の3本柱で構成されます。3つの観点から隔離政策の歴史を振り返り、その誤りを明確にするという狙いがあります。当初はこれに新聞集成を加えた4本柱の構成案でしたが、現在までに収集された沖縄・宮古の地元紙のハンセン病関係記事は膨大であり、さらに八重山の地元紙があります。考えてみれば、県内で編纂が進んでいる各地方自治体史においても新聞集成は優に一巻を構成しており、ハンセン病に関する新聞記事についても一冊の書物に整理されることが望ましいということから、今回は上記3本柱を補強する資料として適宜収録・紹介していくことになりました。

 収録予定の法令は30数件であり、その中には旧沖縄県における臨時国立癩療養所の設置に関する1933年勅令253号や1950年代に琉球政府社会局が日本法に倣い作成した癩予防法案等が含まれます。議事録は旧沖縄県会や琉球政府立法院の会議録が中心ですが、それらは沖縄県議会図書室の書庫から収集された未公表のものを含みます。第3のその他諸資料は、『資料編』のメインとなるものですが、実はここが予定頁数との関係で収録選別にあたり困難な作業を強いられている部分です。各園内に設置された証言集編集事務局は、沖縄県福祉保健部や沖縄県公文書館の所蔵する諸資料を網羅的に収集し、また沖縄愛楽園自治会書庫に満載される自治会公文書類や入所者・関係者の個人所蔵の貴重な文書類の提供をうけて、あるいは県内には残存していない戦前の資料等を長島愛生園愛生編集部に依頼して複写していただくなどして、多くの史資料を入手しました。しかし『資料編』で紹介できるのは僅かにその一部に過ぎません。いかなる観点から、いかなる資料を収録するか、この点が来年1月の第3回編集委員会までの課題となっています。

 『資料編』の編集作業は愛楽園編集事務局が中心となり進められています。事務局長は大城和也さんで、皆さんの来訪を待ち望んでいるとのことです(電話0980-52-8362)。
 
沖縄愛楽園証言集編集事務局 森川恭剛(2005年9月)
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