早稲田大学では、教育的な社会貢献活動の重要性を認識し、2002年4月に学内機関として、平山郁夫記念ボランティアセンターを設立しました。翌2003年4月からボランティアセンター主催プロジェクトとしてハンセン病問題を取り上げ、早稲田大学の学生と、早稲田大学の協定校である中国・中山大学(広東省広州市)の学生有志とともに、中国広東省西部にあるハンセン病快復村トンチャオ村にて、ワークキャンプを開催し、2004年2月には同村にてトイレを建設し、同年8月には家屋の修復、2005年2月には水道設備の補修、同年8月には道路舗装工事を行なってきました。
ワークキャンプ期間中は、同快復村の空き部屋をお借りし、交代で料理を作り、雑魚寝をしながら、工事を進めます。また工事を進めるだけでなく、同じ家屋に寝泊りし、食事会などを開催することを通じて、快復村の村人と友好を温めます。
数十年にわたって若者の往来が皆無だったハンセン病快復村に暮らす村人たちは、当初都会から来た中国人の学生や、はるばる海を越えてやってきた日本の学生たちの姿を見て、どう理解していいのか戸惑う様子も見られましたが、2年近く計4回、日中の学生が定期的に村を訪問するうち、徐々に日中の学生たちに心を開いてくれ始めました。
中国には625にも及ぶハンセン病快復村がありますが、快復村の人々の生活は、地方政府から支給される生活給付金に依存しています。この生活給付金の額は、地方政府の財政状況にも影響され、なかには小額の生活給付金しか支給されない快復村もあります。総じて快復村のくらしはつつましやかで、なかには清潔な水を供給する設備や清潔なトイレすら満足でない快復村もあります。日中の若者たちは、そういった快復村を訪れ、力を合わせ、村人の生活向上のために汗を流します。
そんな若者たちの姿を見て、快復村村民は、徐々に心を開いてくれ、それぞれの個人史を若者たちに伝えてくれます。昔の貧しい暮らし、故郷でうけた差別、家族との別れ・・・。
学生たちの活動は、決して物質的なものを一方的に提供している活動ではありません。力のある「若い衆」が、力仕事をし、過酷な差別や偏見にさらされながらも、それでも一人の人間としてあたり前に生き抜いてきた人生の長老が、これから社会に飛び立つ若者に人生を語る。そんなありふれた活動なのです。
早稲田大学では中国のハンセン病快復村での活動を毎年夏・冬の二回行なっています。夏は全学共通科目「人権と市民活動・ボランティア-ハンセン病を通じて」の実習として行なわれ、冬は平山郁夫記念ボランティアセンター主催プロジェクトとして行なわれます。夏に実施される科目は、早稲田大学および早稲田大学の国内協定校の学生が受講できます。また冬のプロジェクトは、早稲田大学の教職員に限らず、18歳以上の方であればどなたでもご参加いただけます。
この件に関するお問合せ:
早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(担当:西尾)
пF03-3203-4192 e-mail:wavoc@list.waseda.jp
URL
http://www.waseda.jp/wavoc/wavocmenu/project-taikenki.html